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食品メーカーによる食物アレルギー協同取り組み「プロジェクトA ... jpubb.comゴディバジャパンは、全国のコンビニエンスストアなどで“ヘルシーなプレミアムチョコレートバー”「HEALTHY NUTS & FRUITS BAR」3種類を発売する。
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12月19日から順次販売を開始する。約30g。希望小売価格は各355円(税込)。
ゴディバのエグゼクティブシェフ・ショコラティエ/パティシエのヤニック・シュヴォロー氏が監修した。食物繊維が入っており、チョコレートとフルーツのヘルシーなおいしさを楽しめるという。
ラインアップは、ミルクチョコレートバー「いちじく&くるみ」と、ダークチョコレートバー「パイナップル&アーモンド」「オレンジ&ピーカンナッツ」。
「HEALTHY NUTS & FRUITS BAR いちじく&くるみ」は、いちじくとくるみが入ったカカオ分32%のミルクチョコレートバー。
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「HEALTHY NUTS & FRUITS BAR パイナップル&アーモンド」は、甘酸っぱいパイナップルとアーモンドが入ったカカオ分72%のダークチョコレートバー。
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「HEALTHY NUTS & FRUITS BAR オレンジ&ピーカンナッツ」は、さわやかな味わいのオレンジとピーカンナッツが入ったカカオ分72%のダークチョコレートバー。
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諏訪湖の食物連鎖解明を目指す海洋研究開発機構(神奈川県)の高野淑識(よしのり)・生物地球化学センター長代理(47)や信州大などの研究チームが、諏訪湖のワカサギやオオクチバスの体を形づくる「炭素」を調べ、食べている餌の1、2割は陸上など湖以外からのものとみられると明らかにした。湖内由来、湖外由来それぞれの炭素の割合で推測。鍵となるのが、湖底から湧き出る炭素を含むメタンガスだといい、来年1月から湧出箇所(釜穴)を調べ、精度を高める。
これまでの研究で、湖底の地下深くから湧き出るメタンガスに深部由来の炭素が含まれていることが分かっており、研究チームは、この炭素が餌を通じて湖内の生物に取り込まれているとみられることに着目。ワカサギなどの体を構成する炭素の由来を解析した結果、ワカサギで10~20%、オオクチバスで10~25%が湖外由来の食物を取っていると推測できた。
来年…
松本第一高校(松本市)食物科三年生の卒業記念作品展が同校で開かれ、生徒三十一人が高校三年間の集大成として考案したコース料理を保護者や在校生に披露した。...
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クリスマスの子供たちのお楽しみといえば、サンタさんからのプレゼントと美味しいXmasケーキ。食物アレルギーがあってもケーキをつくったり食べたりする機会を提供したいと、新潟市の「こかげカフェ」にて12/24(土)、25(日)に卵・乳製品・小麦不使用『親子でデコろう!Xmasケーキづくりワークショップ』を開催する。参加定員をコロナ禍前の半分に減らして募集を開始し、すぐに定員に達した。
スタッフのデモンストレーションを交えながら参加者は各自ケーキを組み立て、フルーツや米粉クッキー等で飾りつけてオリジナルのXmasケーキをつくる。2017年よりこの取り組みを始めて毎年開催していたが、コロナ禍の影響でここ2年間は中止を余儀なくされており、今年は3年ぶりの開催となる。
新潟市でも食物アレルギーの子供が増加傾向にあるなか、そんな家族にも外食の体験を提供したいと食物アレルギーに配慮した卵・乳製品不使用のメニューで営業するこかげカフェは、食に制限があっても作って触れて食を楽しむ体験を提供するべく、栄養士を交えた座談会やスウィーツワークショップを企画・開催している。
その営業を通じて小麦のアレルギー増加やナッツなどと複数のアレルギーをもつ子供が多いことを感じており、 Xmasを前にシーズンイベントを楽しんでもらおうと2017年よりケーキづくりワークショップを企画し、毎年開催してきた。
近年のナッツ類アレルギーの増加も受け、土台となる米粉スポンジケーキをアーモンドプードルを使用せずに新たに開発した。
『親子デコろう!Xmasケーキづくりワークショップ』(※定員に達したため募集は終了)
3年ぶりのリアル開催決定!
ここのところ開催を見送っていましたが、定員を例年の半分にして今年は開催しますよ〜♪♪♪
今回はこかげカフェスタッフが試作を重ねた、豆乳メレンゲを利用した「卵・乳製品・小麦・ナッツ不使用」の米粉スポンジケーキをベースに、豆乳ホイップやフルーツ、米粉クッキーなどを使ってつくるケーキデコレーションワークショップを予定しています。
例年通り「卵・乳製品・小麦不使用」です!ご心配な点は事前にお問い合わせください。
材料はこちらで全てご用意しますので、親子でお好きな材料でデコレーションをして頂き、箱に入れてお持ち帰り頂きます。
できあがったオリジナルケーキはお家でご家族やお友達といっしょに召し上がって下さいね!
保冷剤・クーラーボックスなどは必要に応じて各自ご用意願います。
<開催概要>
①12/24(土)10:00〜11:00
②12/25(日)10:00〜11:00
参加費1組¥4,500 (エプロンを持参ください)
各回募集数5組
お申込みの際に参加人数をお聞きしています。
※お申込みはスペースの都合上、1組につき4名さままでを想定しています。例:大人2名子供2名、大人1名子供3名など。だっこの赤ちゃんはカウントに入りません。
※大人同士のカップルやお友達同士での参加も可能です。その場合は1組大人2名までとなります。
豆乳メレンゲを豆乳ホイップやフルーツ、米粉クッキーなどを使ってつくるケーキデコレーションワークショップを予定しています。
例年通り「卵・乳製品・小麦不使用」です!
材料はこちらで全てご用意しますので、親子でお好きな材料でデコレーションをして頂き、できあがったものは箱に入れてお持ち帰り頂きます。
できあがったオリジナルケーキはお家でご家族やお友達といっしょに召し上がって下さいね!
<開催概要>
日 時:①12/24(土)10:00〜11:00、②12/25(日)10:00〜11:00
会 場:こかげカフェ客席
参加費:1組¥4,500 エプロン持参
募集数:各回5組
<使用原材料に関して>
※親子だけでなくお友達同士や大人のみでの参加も可能です。
※ベースのケーキをつくる厨房では小麦を含む食材を扱っています。
<3つの特長>
1:食物アレルギーをもつ子供達や食事制限のある大人達にもつくる楽しみ、食べる楽しみを体感してもらう機会を提供。
2:デコレーションしたケーキはお持帰りいただき、ご家族やお友達とみんなで同じケーキを囲み、一緒にXmasというイベントを楽しむ機会を提供。
3:ワークショップ形式にすることで参加者には他にも同じような境遇の方がいることを知ってもらい、心理的負担の軽減に繋げる。
食物アレルギーがあってもなくても一緒に食を囲む時間を楽しめるよう、低アレルゲンでも満足できるレシピやメニューづくりに務める。
また食物アレルギーなどで、好き嫌いではなく食べられないものがある人がいることを知ってもらえるような活動も模索していく。
所在地:〒951-8556 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9 新潟市美術館内
代表者:オーナー 若山裕伸
設 立:2015年7月19日
Tel:050-3590-4402
Fax:なし
Mail:kokagecafe.lombrage@gmail.com
URL:http://kokagedelululu.com/
事業内容:卵・乳製品不使用のカフェ営業、ベーグル・焼き菓子販売
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お問い合わせ先や情報がご覧いただけます
Photographer, Basak Gurbuz DermanGetty Images
外食が続いたり、ホリデーシーズンに甘いものを食べ過ぎてしまった後は、しばらく胃を休めたいという気持ちになる。おなかがいつも以上に張っていたり、胃が重苦しく感じるときは、夕食時のグラスワインをやめたり、昼食にヘルシーなランチを選んだりする。これで気分がよくなるのであれば、その選択は間違っていない。だけど、他の人がやっているからという理由で、特定の食べ方やデトックスをしなきゃといったプレッシャーに駆られているとすれば、そのトレンドに本当に乗っかるべきなのか、この機会にちゃんとした知識を身に付けてみない? 今回は、デトックスフードの実際の効果と、体が重苦しいと感じたときに試してみるといいことを、食品と栄養の専門家たちに詳しく聞いた。
体内から毒素を魔法のように排出してくれる食べ物や物質は、そもそも存在しない。緑茶にもレモンウォーターにも、アップルサイダービネガーにさえも、そのような働きはないとのこと。「毒素を排出するというより、健康的な食品を摂取することで、本来体に備わっている自然な解毒メカニズムがしっかりと機能するようになります」と話すのは、ハーバード大学で生活習慣医学の教育者を務めるトム・リファイ医学博士。「デトックスに関しては、このような考え方を持つほうが賢明です」
『Good Food, Bad Diet』の著者であり、トロント在住の栄養士のアビー・ランガー博士も同様に、デトックスという言葉に厳密な定義はないと話している。「何も意味はありません。一定期間食べ過ぎたあとで、“より健康的な”食事をすることを表す言葉のように使われています」と、ランガー博士。「あなたの体が自分でデトックスします。デトックスをする際のある特定の経路の中には、食べたものの成分を利用する場合もありますが、特定の食材や飲み物(デトックスティーなど)、またはデトックスダイエットというものが、体をデトックスすることはできません」。デトックスのサプリメントやジュース、クレンズなどは、ほとんどの場合がマーケティング戦略であり、これらの商品は避けるべきだとランガー博士は補足している。
内科専門医のシンディ・ガイヤー医学博士によると、魔法の治療法となるようなデトックスフードはないけれど、特定の食品にデトックス効果があることを示す研究は存在する。例えば、パクチーは、水銀のような重金属の吸収を妨げる働きがある。つまりこれは、肝臓では処理されず、そのまま体外へ排出されることを意味している。また、ブロッコリーのようなアブラナ科の野菜には、肝臓の解毒プロセスを助長すると考えられている抗酸化物質が含まれている。ほとんどのベリー類に含まれる抗酸化物質のフラボノイドは、腎臓への血流を増加させ、毒素をうまくろ過する手助けをしてくれるとのこと。
でも、本当に重要なのは、これらの食品だけを食べればよいということではない。ガイヤー博士いわく、種類豊富な植物性の食材を十分に食べることが最も大切。パクチーだけでなくパセリも食べて。ブロッコリーやブルーベリーだけでなく、豆やニンジン、バナナも食べよう。植物性の食品なら、何でもOK!
食物繊維を多く含む食品を食事に加えることは、満腹感を持続させ、後の間食を防ぐことができるだけでなく、胃の中に滞留しているものを排出する手助けをし、お通じをよくしてくれる。これは、食べ過ぎたときだけに限ったことではない。
「不注意にも毒素を摂ってしまった場合には、食物繊維が結腸で“たわし”のように働き、毒素を吸収するのではなく、毒素と結合して一緒に体外へ排出してくれます」と、ガイヤー博士。
さらに食物繊維は、腸内細菌叢においても重要な鍵となる。植物性食品には、腸内細菌の主な燃料源となるプレバイオティクスや、難消化性食物繊維が豊富に含まれている。また、プレバイオティクスを多く摂取することで、多種多様で健康な腸内細菌叢の数を確実に増やすことができる。健康な腸内細菌叢は、消化管のバリア機能を保ってくれるので、最終的に肝臓や腎臓で処理しなければならない毒素が、血流に流出してしまうのをあらかじめ防げるようになり、腸内細菌叢が強くなればなるほどバリア機能も向上するので、結果的に毒素を解毒器官から遠ざけることができる。
私たちの多くは、どんな食べ物でも適度に食べて楽しむという考えを好むけれど、特定の食品は炎症作用が高く、既存の膨満感や重苦しさをさらに悪化させ、腎臓や肝臓に大きな負担をかける恐れがあるという。まずは、アルコール。アメリカ国立衛生研究所(NIH)によると、アルコールを体内から完全に排出するには、肝臓がアルコールを細かく分解しなければならず、こうした副産物の中には毒性を持つものもあるため、肝細胞に損傷を与えたり、炎症を引き起こしたり、免疫系を弱めたりする可能性があるとのこと。
また、リファイ医学博士は、CRAP(カロリーが高い加工食品)を常習的に食べないように警告している。パッケージに包装されたこれらの食品は、精製された炭水化物と不健康な脂肪が高濃度で含まれており、これが炎症を促し、長期的に肝臓にダメージを与え、肝臓が効率良く機能するのを妨げることになると、リファイ医学博士は説明している。
「短期的なデトックスプランなどはありません。毎日の選択が、自分自身を救うことになるか、傷つけることになるかを決めるのです」と、ガイヤー博士。これには、ランガー博士も同意した。「超加工食品を制限し、できるだけ多くの未加工食品(自然なままの食品)や、最小限の加工を施した食品を食べるようにしましょう。難しい専門知識でも何でもありません!」。
アルコールはほどほどにして(女性は1日1杯、男性は1日2杯まで)、なるべく加工食品を減らし、さまざまな植物性食品を食べるようにしよう。あとの残りのプロセスは、あなたの体にお任せ。
Text: CAROLINE PRADERIO AND ARIELLE WEG Translation : Yukie Kawabata
ニッポンハム食の未来財団はこのほど、茨城県つくば市のつくば研究支援センターで保育者を対象とした「食物アレルギーセミナー」を開いた。保育者向けは、昨年の京都市に続いて今回が2回目。前回と同様、オンラインでも開催した。
同財団の井出弘理事長が「今回は財団の地元、つくば市で市の後援により開催できた。ガイドラインの改定により食物アレルギーに対する考え方や対応、治療も大きく変化する。その中で保育所や幼稚園ではどう対応するべきか。今日のセミナーを通し、新しい知識を持って接していただきたい」とあいさつした。
同志社女子大学の伊藤節子名誉教授が「食物アレルギーの基礎知識と給食対応のポイント」について講演。卵、乳、小麦など、それぞれの対応における注意点などを示した。
続いて、大阪はびきの医療センター小児科の亀田誠主任部長が保育所やこども園における対応を、筑波メディカルセンター病院小児科の林大輔専門科長が茨城県の保育現場の現状についてそれぞれ語った。林氏は幼稚園教諭のアンケートをもとに、症状への認識度合いやエビペンの使用経験などについて説明した。その後、質疑応答が行われ、参加者から「小麦を使用しないおやつを提供するのはハードルが高い」「卵アレルギーでも加熱すると大丈夫と言われたがどうすれば良いか」といった声が挙がり、各講師が対応策などを述べた。
「防災豆知識」は「食物アレルギーに理解を」です。
食物アレルギーのある人が卵や小麦など特定の食品を口にすると、皮膚が腫れたり、呼吸が困難になったりするなどの症状が起きて、最悪の場合、命に関わるおそれもあります。
特に困るのが災害時で、東日本大震災では、自治体が備蓄していた食料や避難所に届けられる支援物資がアレルギーに対応しておらず、食べられないケースが相次ぎました。
また、食物アレルギーがあることを周りの人に伝えられなかったり、理解されなかったりした例もありました。
これを教訓に、米粉を使った乾パンや小麦粉を使っていないレトルトカレーなど、アレルギーに対応した非常食の開発が進められました。
アレルギーのある人とその家族はアレルギーに対応した非常食をできるだけ多めに備蓄し、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。
また、「非常持ち出し品」の中に食物アレルギーがあることを周囲に知らせるカードなどを入れておくとよいでしょう。
周りの人も、食物アレルギーが命に関わることがあることを理解して、避難生活で配慮する必要があります。
家庭や地域で食物アレルギーへの理解と非常時の対策を進めておくとよいでしょう。
北海道大学大学院(長谷川貴章氏ら)と東京農工大学(高田秀重教授ら)の研究グループは、魚類がマイクロプラスチックの摂取を通じて、プラスチック製品に含まれる添加剤を筋肉や肝臓などの体組織に取り込み蓄積することを、世界で初めて実証した。
海洋のプラスチックごみ、特に細分化されたマイクロプラスチック(粒径5mm以下)は、海洋動物に取り込まれると物理的・生理学的な悪影響を与える。また、プラスチック製品は様々な化学物質(臭素系難燃剤や紫外線吸収剤などの添加剤)を高濃度に含有する。魚類はマイクロプラスチックを海水中と餌生物の2経路から取り込むことで、添加剤が体組織に移行・蓄積すると考えられていた。
そこで研究グループは、肉食性魚類シモフリカジカとその餌生物である小型甲殻類イサザアミ類を用いて、魚類のマイクロプラスチック摂取による添加剤の組織への移行について、両経路の相対的重要性を検証した。
その結果、マイクロプラスチックに含まれる添加剤が水中と餌の2経路によりカジカの組織に蓄積することが実証された。マイクロプラスチックを含むアミを摂食させた個体の筋組織からは、海水中にマイクロプラスチックを曝露させた個体や野外から採集直後の個体より、非常に高い濃度の臭素系難燃剤が検出された。一方、紫外線吸収剤の濃度は摂食と水中曝露の両個体間で有意差はなかった。添加剤の疎水性などの化学特性の違いが関与しているとみている。
マイクロプラスチックを通じて魚類の体内組織に蓄積した添加剤は、食物連鎖を通じて人間を含む高次消費者の体内に濃縮され悪影響を与える可能性がある。今後の研究進展による一層の解明が期待されるとしている。
FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で2大会連続となる決勝トーナメント進出を果たした日本代表。グループリーグE組ではドイツ代表とスペイン代表を破り、強豪国に引けを取らない強さを印象づけています。そんなチームには今、あるおやつが用意されています。「干し芋」です。
干し芋と言えば、蒸したサツマイモを薄く切り、乾燥させただけのシンプルな保存食品。袋詰めのパックで売られているのを日本のスーパーでもよく見かけます。見た目はやや地味ですが、ほどよいかみ応えと素朴な甘みが楽しめる、日本ならではの味。ドーハ市内にある日本代表の練習施設のロッカールームには、選手が練習後に速やかな栄養補給を行うための「補食」として、カステラやようかんなどとともに、干し芋が並んでいるそうです。
日本代表アスレティックトレーナーの尾垣孝博さんによると、チームでは3年ほど前から選手に提供する補食の見直しを進めてきました。基本的な方針として掲げたのは、サプリメントに頼りすぎず、自然な食品を取ることで疲労回復を促すという姿勢。サプリの摂取を禁止しているわけではありませんが、「どうしてもドーピング違反のリスクが高まるので、できる限り避けたい」(尾垣さん)という思いもあります。そんな中、目的にかなう補食の一つとして目をつけたのが干し芋でした。
干し芋は、ボディービルダーが糖質の補給源として活用している例もあり、尾垣さんは「ほかの分野から得られた情報も、同じスポーツ選手ということで応用している」と言います。産地は、全国シェア9割を誇る特産地・茨城県産で、サツマイモの品種は強い甘みが特徴の「べにはるか」。選手たちには人気だそうで、練習を終えてロッカールームに戻った選手たちはお好みで干し芋をもぐもぐ。宿舎に戻ってからの食事を待たず、すぐに運動後のリカバリーに入ります。
干し芋は、腸内細菌の栄養素となる食物繊維を豊富に含むため、腸内環境を整えたり、免疫力を高めたりする効果も期待できるそうです。
中3日での試合が続くハードな日程が組まれた今大会は、いかに選手の疲労回復を図るかも勝敗のカギを握るポイントの一つです。尾垣さんは「2019年から取り組んできたことがうまく成果として発揮できたらいいと思っている」と話します。日本代表は5日午後6時(日本時間6日午前0時)から、初のベスト8進出をかけたクロアチア代表戦に臨みます。干し芋の力も借りて“欲しいもの”をつかみとります。
深井千弘(ふかい・ゆきひろ)
読売新聞東京本社デジタル編集部記者。ワールドカップの取材は2002年日韓大会以来。中東は初体験。ドーハ入りした直後はカタール人に近づきがたい雰囲気を感じていたが、話しかけてみると、意外に親日家が多いと分かり、カタールの奥深さにはまりつつある。
デジタル特派員コラム「カタールで語(カタ)~ル」は、中東で初開催となるサッカーのワールドカップ(W杯)を取材する深井千弘記者が、現地のさまざまな表情、大会の熱気をリポートします。
食物繊維は、ヒトの腸内で消化されない難消化性成分であり、消化器官の機能を向上させ、健康を維持する効果があります。
食物繊維を多く摂るほど、肥満や2型糖尿病を予防し、心血管疾患のリスクを低減できることが知られています。
食品産業ではすでに人工的に繊維量を増やす方法がありますが、一方で、食品の繊維含有量を10~20%増加(健康効果が期待される量)させつつ、同時に味や食感、色を損なわないことが非常に困難となっていました。
十分量の人工繊維を添加すると、どうしても食品の味や色が変わったり、食感が硬くなったりしてしまうのです。
そこでRMITの研究チームは、デンプン加工装置を提供するエンジニアリング企業・Microtec Engineering Group(MEG)と協力し、食品の味わいを維持しつつ、繊維量を増加できる改良デンプンを開発しました。
それが「FiberX」です。
チームは、小麦・トウモロコシ・キャッサバから抽出したデンプンの構造を分子レベルで改良することで、元のデンプンの約80%を食物繊維に変換することに成功しています。
(ちなみに、デンプンは動物が消化できる炭水化物で、食物繊維は動物が消化できない炭水化物です)
次に消化酵素を使って、FiberXがどれほどの消化耐性を持つかテストしたところ、実際の食物繊維と同様に、ヒト腸内で消化されにくい難消化性を発揮することが確認されました。
さらに味覚テストの結果、FiberXを添加した食品は、味や食感に違いが出るまでに、繊維量を最大20%も増加させられることが判明しています。
よってチームは、FiberXをパンやピザ、ケーキ、パスタなどの低繊維質の食品に加えることで、より健康的な食品にすることができると考えています。
またFiberXは、食品のカロリーやGI(グリセミック指数)を低下させるのにも役立つとのこと。
GIとは、食品ごとの血糖値の上昇度を示す指標のことで、GI値の低い食品は食後血糖値の上昇が穏やかになります。
低GI食品としては、大豆、きのこ、ヨーグルトなどが知られ、高GI食品には、ピザやケーキ、ドーナツなどが含まれます。
RMITの食品技術者で、研究主任のアスガー・ファラナキー(Asgar Farahnaky)氏は、次のように述べています。
「従来の方法では、食品の味や食感が変わってしまうことが課題でしたが、FiberXは食品に添加しても全く目立つことはありません。
ちょうど、母親が子どもの食事に野菜を隠して栄養価を高めるようなものです」
研究チームは現在、MEGと提携して、FiberXを安価なコストで大量生産し、製品として市場に売り出す方法を模索しています。
とはいえ、実際に私たちの手元に届くまでには、まだいくつかの段階を踏まなければなりません。
食物繊維は腸内細菌叢に大きな作用を及ぼすため、改良デンプンであるFiberXがヒト体内に生息する微生物にどんな影響を与えるかも評価する必要があるでしょう。
しかし、そうした点がクリアできれば、FiberXは私たちの強い味方になるはずです。
ファラナキー氏は「FiberXを使えば、食品に含まれる食物繊維量を調整できるため、摂取する食品が少なくても、1日に推奨される摂取量を確保でき、体重管理や肥満、糖尿病の予防に役立つでしょう」と述べています。
コロナ禍の影響で我慢する生活が長引き、メンタル面の不調を訴える人が増えています。厚生労働省も「コロナうつ」の実態把握や対策に乗り出しましたが、自律神経の専門医で順天堂大学医学部の小林弘幸教授は、「いちばん危ないのは子どもたちのメンタル」と危惧しています。最新刊『本番に強い子になる自律神経の整え方』で、子どもたちの深刻な現状について訴える小林教授に、今、大人は子どもたちのために何をするべきなのか、聞きました。
文/小林弘幸 イラスト/大塚砂織
腸内細菌にしっかり働いてもらうためには、その餌が必要です。私たちが摂取する食べ物の中で、ほぼ唯一、腸内細菌の餌となるのが食物繊維です。ほとんどの栄養素が小腸で吸収されてしまうのに対し、食物繊維だけは吸収されず、大腸まで届くからです。食物繊維は、栄養学的には「炭水化物」に分類されます。そして、炭水化物は糖質と食物繊維からなります。
たとえば、白米やうどんにはたくさんの炭水化物が含まれますが、そのほとんどが糖質です。一方、野菜にも炭水化物は含まれるものの、その多くが食物繊維です。
さらに食物繊維は大きく分けて、水に溶けやすい「水溶性」と、溶けにくい「不溶性」の2種類があり、それぞれ働きが違います。腸内細菌の餌となりやすいのは、水溶性のほうです。
さらに、水溶性食物繊維は、水を含むとゲル状になり、便の水分を増やしてくれます。それによって柔らかくなった便が、スムーズに排出されます。
一方、不溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸って膨らむことで、便の嵩(かさ)を増やしてくれます。便の嵩が増えれば快便につながりますから、日頃から適量の不溶性食物繊維を摂ることが大切です。ただし、便秘のときに不溶性食物繊維を摂りすぎると、かえって腸の働きが悪くなりお腹が張ってしまいますから注意が必要です。
水溶性食物繊維は、ワカメやコンブなど海藻類、オクラ、サトイモ、ナメコ、納豆のようにネバネバした食品に多く含まれます。そばや押し麦、ニンジンなども、水溶性食物繊維が豊富です。
不溶性食物繊維を多く含む食品としては、バナナ、ゴボウ、サツマイモ、豆類、玄米などが挙げられます。
日頃から、不溶性と水溶性、どちらもバランス良く摂るのが理想です。その上で、普段から便の量が少ない子どもには不溶性の食物繊維を、便秘が続くようならば水溶性の食物繊維の割合を増やすといいでしょう。とはいえ、子どもの排便状態について、把握できていないケースもあるでしょう。小学校も高学年になってくれば、親にウンチのことを聞かれること自体、子どもも嫌がるかもしれません。
一つ言えるのは、家族は同じようなものを食べていますから、親が不足している栄養素については、子どもも不足しているはずだということです。お母さんの腸内環境が悪ければ、子どもも悪くなっている可能性は大です。ですから、「自分も子どもも一緒に改善」というつもりで、食物繊維を摂っていきましょう。
腸内環境を改善するためには、発酵食品と食物繊維が非常に有効ですが、その両方を一度に摂取できるのが味噌汁です。味噌は日本が誇る発酵食品の一つです。しかも、発酵食品として優れているだけでなく、赤味噌には抗酸化作用のあるメラノイジンという成分が豊富に含まれています。一方、白味噌にはストレスを抑える効果があるギャバがたっぷりです。この両方の味噌を使い、かつ、食物繊維を多く含む具材を用いれば最強の「腸活フード」ができあがります。
味噌汁は、海外の人からも「ミソスープ」と呼ばれ愛されています。あまりにも日常的なものになってありがたみが薄れているかもしれませんが、もう一度見直して毎日の食卓に取り入れましょう。ただ、忙しいときに、いちいちつくるのはなかなか面倒なものです。そこで、私がすすめているのが、まとめて「味噌玉」をつくり、冷凍しておくという方法です。
味噌は、赤味噌と白味噌を合わせ、両方のいいとこ取りをします。さらに、強力な解毒効果を持つおろしタマネギと、塩分排出効果を有するリンゴ酢を混ぜます。これを1日分ずつ小分けにして冷凍します。製氷皿を用いればより簡単です。毎朝、冷凍庫から味噌玉を取り出し、凍ったまま水と具材と一緒に鍋に入れ、温めればできあがりです。
ダシは、味噌玉をつくる段階で粉末のものを加えてもいいですし、温めるときに入れてもいいでしょう。とにかくラクなほうを選んでください。具材には、水溶性食物繊維をたっぷり含むワカメ、ナメコ、オクラ、サトイモなどを用いれば、腸内環境にとってベストです。さらに、豚汁風に肉を加えたり、豆腐を入れたりすれば、子どもの成長に必要なタンパク質もしっかり摂れます。
この味噌汁を、できれば1日1杯、食べてください。玄米、納豆と合わせたら、朝食としてはパーフェクトです。もちろん、そこまで頑張らなくてもOK。トーストにこの味噌汁でもいいでしょう。朝ご飯がパンだと、なぜか「味噌汁は合わない」と考えがちですが、スープだと捉えれば、洋食にも意外と合うものです。私もよく、この組み合わせで済ませています。
* * *
『本番に強い子になる自律神経の整え方』(小林弘幸 著)
小学館
小林弘幸(こばやし・ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属小児研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学医学部小児外科講師・助教授などを歴任する。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートやアーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にも携わる。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」としても知られ、腸内環境を整える味噌汁や自律神経を整える呼吸法やストレッチを考案するなど、健康な体と心をつくるためのさまざまな方法を提案している。
食物学科 「管理栄養士国家試験」合格を祈願して激励会を開催 2024年01月30日 食物学科 1月25日(木曜)、食物学科4年生が3月3日(日曜)に行われる「第38回管理栄養士国家試験」に向けて、全員合格を祈願して激励会を行いました。 昨年度国家試験を受験し合格した...