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Thursday, December 8, 2022

ワールドカップ:日本代表の「もぐもぐタイム」は食物繊維たっぷりのコレ…ホシイモノをつかみ取るぞ - 読売新聞オンライン

 FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で2大会連続となる決勝トーナメント進出を果たした日本代表グループリーグE組ではドイツ代表スペイン代表を破り、強豪国に引けを取らない強さを印象づけています。そんなチームには今、あるおやつが用意されています。「干し芋」です。

 干し芋と言えば、蒸したサツマイモを薄く切り、乾燥させただけのシンプルな保存食品。袋詰めのパックで売られているのを日本のスーパーでもよく見かけます。見た目はやや地味ですが、ほどよいかみ応えと素朴な甘みが楽しめる、日本ならではの味。ドーハ市内にある日本代表の練習施設のロッカールームには、選手が練習後に速やかな栄養補給を行うための「補食」として、カステラやようかんなどとともに、干し芋が並んでいるそうです。

 日本代表アスレティックトレーナーの尾垣孝博さんによると、チームでは3年ほど前から選手に提供する補食の見直しを進めてきました。基本的な方針として掲げたのは、サプリメントに頼りすぎず、自然な食品を取ることで疲労回復を促すという姿勢。サプリの摂取を禁止しているわけではありませんが、「どうしてもドーピング違反のリスクが高まるので、できる限り避けたい」(尾垣さん)という思いもあります。そんな中、目的にかなう補食の一つとして目をつけたのが干し芋でした。

 干し芋は、ボディービルダーが糖質の補給源として活用している例もあり、尾垣さんは「ほかの分野から得られた情報も、同じスポーツ選手ということで応用している」と言います。産地は、全国シェア9割を誇る特産地・茨城県産で、サツマイモの品種は強い甘みが特徴の「べにはるか」。選手たちには人気だそうで、練習を終えてロッカールームに戻った選手たちはお好みで干し芋をもぐもぐ。宿舎に戻ってからの食事を待たず、すぐに運動後のリカバリーに入ります。

 干し芋は、腸内細菌の栄養素となる食物繊維を豊富に含むため、腸内環境を整えたり、免疫力を高めたりする効果も期待できるそうです。

 中3日での試合が続くハードな日程が組まれた今大会は、いかに選手の疲労回復を図るかも勝敗のカギを握るポイントの一つです。尾垣さんは「2019年から取り組んできたことがうまく成果として発揮できたらいいと思っている」と話します。日本代表は5日午後6時(日本時間6日午前0時)から、初のベスト8進出をかけたクロアチア代表戦に臨みます。干し芋の力も借りて“欲しいもの”をつかみとります。

深井千弘(ふかい・ゆきひろ)
 読売新聞東京本社デジタル編集部記者。ワールドカップの取材は2002年日韓大会以来。中東は初体験。ドーハ入りした直後はカタール人に近づきがたい雰囲気を感じていたが、話しかけてみると、意外に親日家が多いと分かり、カタールの奥深さにはまりつつある。

 デジタル特派員コラム「カタールで語(カタ)~ル」は、中東で初開催となるサッカーのワールドカップ(W杯)を取材する深井千弘記者が、現地のさまざまな表情、大会の熱気をリポートします。

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