一つ目は、さつまいもに含まれるでんぷんが、大腸内の善玉菌によって分解される際にガスを発生させることです。二つ目は、さつまいもに含まれる食物繊維が、腸のぜん動運動を活発にすることです。食物繊維は便を柔らかくして排出しやすくする効果がありますが、そのためには腸の動きが必要です。さつまいもは食物繊維が豊富な食品なので、腸の動きを刺激してガスを押し出す力になります。
さつまいもを食べる際、おならが出るのを防ぐ方法は、以下のようなものがあります。
よく噛んで食べる
よく噛むことで唾液が分泌され、消化酵素が働きます。これによってでんぷんの消化率が上がり、大腸に届く量が減ります。また、早食いや水分摂取量の過剰などで空気を飲み込むと、それもおならの原因になります。よく噛んでゆっくり食べることで空気の摂取量も減らせます。
朝食や昼食に取り入れる
さつまいもはエネルギー源として利用されやすくするためには、朝食や昼食に取り入れるのがおすすめです。夜食べる場合は、半分は残して翌日に食べるようにしましょう。空腹時や就寝前に食べると血糖値が上昇しやすくなります。
消化酵素を一緒に摂る
消化酵素はでんぷんやタンパク質などの消化を助ける物質です。消化酵素を含む食品やサプリメントを一緒に摂ることで、消化にかかる時間を短縮してくれて、おならが増えるのを防いでくれる可能性があります。消化酵素を含む食品としては、パイナップルやパパイヤ、キウイなどの果物や、納豆や味噌などの発酵食品があります。
さらに、さつまいもで出るおならは臭くないと言われています。これは、さつまいもで発生するガスが「発酵型」であって「腐敗型」ではないからです。臭いおならの原因は、悪玉菌が動物性タンパク質や脂質を分解する際に発生する腐敗型のガスです。
また、さつまいもの品種によっておならが出やすい、出にくいということはありません。おならが出るのは、さつまいもに含まれるでんぷんや食物繊維が腸内で分解される際にガスを発生させるからです。でんぷんや食物繊維の量は品種によって大きく変わるものではないので、品種を選ぶことでおならを防ぐことはできません。
管理栄養士・林安津美さんのコメント
さつまいもはカロリーや糖質が高めな食品なので、食べ過ぎるとエネルギー摂取量が過剰になります。また、食べ過ぎると消化器官に負担がかかり、消化不良や胃腸の動きの乱れを引き起こす可能性もあります。さつまいもは1日に約150g程度を目安に摂取することが推奨されています。適量を守ることも消化不良や胃腸障害を予防し、間接的におならの問題を抑える助けになるかと思います。
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