玄米や雑穀米など健康的な穀物のメリットはわかるものの、調理の手間だったり家族の嗜好だったり、さまざまな理由で結局白米に戻ってしまうという人は多いよう。今回は、白米好きの人や白米好きの家族がいる人のニーズに対応した、新製品『白米好きのためのもち麦』(はくばく)を試してみました。より白米に近づけた食感で、まるで白米のようなもち麦ごはんを炊くことができます。
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白米に混ぜても気づかないもち麦
多様化する食生活を背景に日本の米の消費量は1960年代の114.9kg(1人/年)から2020年は50kgと約半分まで減少しています。(出典:農林水産省「米の消費拡大について」より)
「白米=太る」という意識も大きく影響していて、ご飯を食べたいけれどガマンしているという人も多いようです。たしかにお米を食べ過ぎると、生活習慣病や肥満のもとになりますが、控え過ぎることでも、腸内環境の悪化や低血糖など新たな健康トラブルが指摘されるようになってきました。
『白米好きのためのもち麦』はそうした社会背景に合わせて、大麦の健康上のメリットを活かし、主食であるお米をより健康的に食べられるように加工したもの。
独自の精麦技術により、0.01mm単位で大麦を削ることで、割れることなく見た目も食感もまるで白米のような白いもち麦を開発。また、原料のもち麦は世界中の何十種類もの品種のなかから最も白米らしい、白米になじむ品種を選定しています。白米のような見た目と食感ながら、白米と比較して食物繊維は6.6倍含まれています。(※白米:日本食品標準成分表2020年版(八訂)より)
『白米好きのためのもち麦』をお試し
もち麦の量はお好みで調整できますが、オススメの炊き方はふだん通りに洗った米2合に水を入れ、本品2袋(1袋50g)と水200mlを加えて、炊飯する方法です。これで炊き上がりは約3合分のご飯になります。吸水不要で炊飯後の冷凍保存も可能。
『白米好きのためのもち麦』をご飯に入れて炊いてみました。炊き上がりのもち麦の独特の香りがまったく違い、見た目も白米ごはんそのもの。雑穀を好きな人が好むプチプチ感がなく、よく見るともち麦が入っているのがわかるのですが、色も白く、ほとんど味も食感もわからないと思います。雑穀が苦手な人はもちろん、新米のおいしい季節やご飯の量が多くなる丼もののときもぴったりです。
使いやすい個包装の小分けタイプ(50g×6袋)のほか、チャック付きピロータイプ(500g)もあります。
管理栄養士が考案! 腸活混ぜご飯レシピ
もち麦は食物繊維が多く、腸活にもよい食材。このもち麦にさらに腸活食材をプラスした、管理栄養士・岸村康代先生考案の混ぜご飯のレシピをご紹介しましょう。
もち麦のキーマカレー風炊き込みご飯
【材料】1合分(4人分程度) ※茶碗1杯分の発酵性食物繊維量:2.3g
米 1合
もち麦 1袋
鶏ひき肉(もも) 150g
<下味>塩 小さじ1/2、こしょう 適量
にんじん 1/2本(縦に半分)
ひよこ豆(缶) 30g
ひじき(乾燥) 1.5g
A:鶏ガラスープの素、カレー粉、しょうゆ 各大さじ1/2
B:鶏ガラスープの素 大さじ1/2
水、トマトケチャップ 各大さじ1
【作り方】
(1)米を洗い、炊飯器の目盛りの少し少なめの水(分量外)を加え、もち麦と水(分量外)100mlを加える。
(2)鶏ひき肉に下味をつけて混ぜておく。にんじんはさらに縦に半分に切り(縦に1/4の縦長に)、そのほかの材料は計っておく。
(3)(1)にAを入れてさっと混ぜ(2)のひき肉、にんじん、ひよこ豆、ひじきを入れて炊飯する。
(4)Bを混ぜておき、炊き上がったらにんじんを切るようによく混ぜ合わせ、器に盛りつけてお好みでBを全体に混ぜ合わせる。
※炊飯後は保温ではなく、容器に入れて冷蔵保存して、電子レンジで温めるほうがよいでしょう。おにぎりにしても(のりなし、塩少々)、ホワイトソースをのせてドリアにしたり、卵をのせてトースターで焼いたりするのもオススメ。
鶏むね肉と里いものとろろ昆布炊き込みご飯
【材料】1合分(4人分程度) ※茶碗1杯分の発酵性食物繊維量:2.4g
米 1合
もち麦 1袋
サラダチキン 100g
里いも(冷凍) 3個
とろろ昆布 5g
A:しょうゆ、みりん、酒、白だし 各大さじ1
オイスターソース 大さじ1/2
そら豆(冷凍) 25g
B:水 大さじ1、酒 小さじ1、塩 少々
【作り方】
(1)米を洗い、目盛りより少なめの水(分量外)を加え、もち麦と水(分量外)100mlを加える。
(2)(1)にとろろ昆布をちぎって全体に加え、里いもとAを加えて混ぜて炊飯する。
(3)炊飯中に耐熱容器にBを入れてそら豆を電子レンジ(600w・1分10秒)で解凍しておく。炊き上がったら、ひと口大にしたサラダチキンを加えてしゃもじで里いもを半分に切りながら混ぜ合わせ、器に盛りつけて皮をむいたそら豆をトッピングする。
※炊飯後は保温ではなく容器に入れて冷蔵保存して、電子レンジで温めるほうがよいでしょう。おにぎりにしても(のりあり、塩少々)OK。
ツナの雑穀寿司風まぜご飯
【材料】(1人分) ※お茶碗一杯分の発酵性食物繊維量:3.2g
雑穀米 150g
すし酢 大さじ1
ツナ缶(油漬の油をきったもの) 1/2缶
めかぶ(味付きタイプ) 1パック ※酢の味ではなく味付けタイプがよい
れんこん 30g
A:水 75ml、酢 大さじ1/2
枝豆 適量
【作り方】
(1)少しかために炊いた雑穀米にすし酢を混ぜ合わせて冷ましておく。
(2)れんこんを薄切りにして1/4にカットし、耐熱容器にAと一緒に入れて電子レンジ(600w・1分30秒)にかけ、冷ましておく。
(3)器に(1)を盛りつけ、めかぶが下になるように、めかぶとツナを中央に盛りつけ、(2)のれんこんと解凍した枝豆をトッピングし、マヨネーズをギザギザの形にかけ、お好みで混ぜていただく。
これまでの食生活を変えずに、より健康的な食事に近づける『白米好きのためのもち麦』。ご飯の3割程度をもち麦にすると腸活などよい効果が実感しやすいとのことで、こうした白米に近いもち麦なら、もち麦の分量を増やしても食べやすいというのもうれしいポイントです。
白米好きのためのもち麦 300g(50g×6 袋) 450円、500g 690円(いずれも税抜)
岸村康代(きしむら やすよ)先生
管理栄養士/野菜ソムリエ上級プロ
一般社団法人大人のダイエット研究所 代表理事 大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、商品開発や病院での指導を経て独立。
文・写真/庄司真紀
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