ペットフードもグルテンフリー対応が一般的に。その理由は?
一般社団法人ペットフード協会によると、2020年は犬が前年比14%増、猫が同16%増と前年に比べ増加率が高まっているそうです。そう言えば、ペットショップの前を通り過ぎると、どこも店内はいつも多くの人で賑わっています。また、私の知人もコロナ禍をキッカケに、犬や猫を飼い始めたと言っていました。
近年、ペットフードもグレインフリー(穀物不使用)やグルテンフリー対応の商品が増えてきました。グレインフリーとは、穀物である小麦、大麦、ライ麦、トウモロコシ、お米などがペットフードの原材料に使われていないものになります。一方、グルテンフリーとは、小麦、大麦、ライ麦から生成されるたんぱく質の一種であるグルテンが原材料に含まれないものです。そのほかにも、オーガニック認証を受けた原材料を使用したものや、MSC認証は水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な漁業に関する海のエコラベルが付与されたペットフードなどもあります。
このような食物アレルギー対応ペットフードが多くなってきた背景には、やはり人間と同じように、食べものや食品添加物への過敏な反応が原因で食物アレルギーや食物過敏症を発症するペットが増えてきたためです。症状についても人間と同じで、さまざまな皮フ疾患や消化器の症状が起こります。皮膚炎は赤みや抜け毛、かゆみをともないます。消化器の症状では、慢性的な嘔吐や軟便、下痢などが起こる場合が多いようです。もし、このような症状がある場合は、ペットフードに使われている原材料を見直したほうがよいかもしれません。
なお、食事による予防が有効です。食物アレルギーの原因物質を取り除く食事療法の除去食が重要となります。ご自身で判断せずに、まずはかかりつけの動物病院に相談してみてください。
ご参考までに、犬の食物アレルギー原因物質の順位は以下の通りとなり、人間とは順位が多少異なります。犬はおもに肉類を好むため、牛肉アレルギーについて意外に思う人もいるのではないでしょうか。牛肉アレルギーは、犬が発症する食物アレルギーのひとつです。
1位:牛肉
2位:乳製品
3位:鶏肉
4位:小麦
5位:鶏卵
今後もひとり暮らしの増加や、世帯人数の減少により生活のなかでペットの存在が重要となり、家族同様の存在となる傾向が一段と強まります。ペットも人間と同様に、それぞれ体質が異なります。ライフステージや体調によって、適切なペットフードを選んで健康な生活を送れるようにしてあげてください。
ペットフードもグルテンフリーに。食物アレルギーを発症するペットが急増!? その理由は? - FYTTE
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