手洗い、消毒のしすぎがアレルギーのリスクに
外出時には消毒スプレーを携帯し、公共の場に出入りする際の手指消毒は当たり前の生活に。1日に何度も手洗いや消毒をするので、この時期の手はカサカサになりがちですが、新型コロナの感染に備えて日々対策に取り組んでいます。 【免疫キープの健康習慣】風邪や花粉に負けないために、パパママ6人がやっていることは? でも、実はこの新しい衛生習慣、コロナ以外の新たな健康リスクに繋がる可能性があることをご存知でしょうか?
コロナ禍の衛生意識の高まりが、アレルギーリスクにつながる?!
▼教えてくれたのは?…伊藤明子先生 小児科医。赤坂ファミリークリニック院長。NPO法人 Healthy Children, Healthy Lives 代表理事。東京大学医 学部附属病院 小児科 医師。東京大学大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策 客員研究員。 「コロナ禍での衛生習慣によって、近い将来アレルギーリスクが上がるのではないかと予想しています」と語るのは、赤坂ファミリークリニック院長の伊藤朋子先生。 感染対策として、手洗いや手指消毒を何度も繰り返すこと、場合によっては生態系への影響が強い消毒液を散布することは、今世界中で行われています。 しかし、菌やウイルスをできるだけ排除する生活は、腸内細菌の環境に大きな影響を及ぼし、それがアレルギーなどの健康リスクを引き起こす原因に繋がるのではないか?と考えられているのです。
腸内細菌の多様性はアレルギーと密接に関係している
そもそもアレルギーは、免疫細胞のバランスが崩れることにより生じるもの。そしてその免疫のバランスを安定させることに大きく関わっているのが腸内細菌の多様性です。腸内には多様な微生物が存在していますが、この多様性が低いほど、免疫細胞のバランスが悪くなると考えられています。
「長引くパンデミックの生活で、手指消毒や、あらゆるものに強い殺菌をすることが続くことにより、腸内細菌の多様性は損なわれつつあると考えられます。また、腸内環境をはじめ健康に良いとされる運動も、外出自粛やリモートにより減少傾向です。 もともと先進国では、清潔であることに加え、自然が少なく、エサとなる食物繊維の多い伝統的な食品の摂取が減っていることなどから腸内細菌は減りつつあリました。 その中で起こったパンデミック。度重なる消毒のほか、ソーシャルディスタンスで人に触れる事が少なくなり、様々な感染症対策として抗生物質の使用量も増加しています。その結果、日常生活の中で多様な菌に接触する機会は一気に減少しました。 こうして腸内細菌の多様性が失われていくことによって、近い将来アレルギーリスクが上がるのではないかと予測されています。特に子どもは要注意。成長期の腸内細菌は、大人以上に影響を受けやすいのです」(伊藤先生)
コロナ禍の手洗い、消毒がアレルギーリスクに?!「発酵性食物繊維」で腸から対策を【腸活レシピ付き】(集英社ハピプラニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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