食物アレルギーがある患者がレストランなどで外食した際、およそ40%が誤ってアレルギーの原因となる食品を食べた経験があり、そのうち15%が症状が重く入院にまで至っていたことが分かりました。患者会は外食でのアレルギー表示のルール作りを国に求める方針です。
この調査は全国8つの食物アレルギーの患者会が協力して、ことし8月から9月にかけてネット上で行い1100人余りが回答しました。
調査では、患者が外食した際にアレルギーの原因食品を誤って食べたことがあるか尋ねたところ、あると回答した人は全体の43%、およそ490人いましたが、そのうち医療機関の受診が必要だった人は57%いました。
さらに重い症状が出て入院にまで至ったケースも15%に上り、重大な事故も起きている実態がわかりました。
レストランなどの外食ではアレルギーを起こすおそれがある食品について表示する義務はなく事業者に任されているのが現状です。
調査では、事故の多くが患者側の確認ミスや、店側の誤った説明などが原因で起きていました。
監修した昭和大学医学部の今井孝成教授は「いつ最悪な事例が起きてもおかしくなく、外食でのアレルギー表示について改めて検討する必要がある」と話しています。
患者会は外食などでの表示についてルール作りを求める要望書を11日、消費者庁に提出する方針です。
外食で食物アレルギー誤食は約40% 患者会がルール作り要望へ - NHK NEWS WEB
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