農研機構や新潟大学と共同で、「コシヒカリ」の突然変異系統から食物繊維の多い個体を選抜。13日に農水省に品種登録を出願した。
炊飯米の粘りは「コシヒカリ」より弱いが、硬さや食味の総合評価は「日本晴」並みだとする。10アール当たり換算の玄米収量は342キロで「コシヒカリ」の7割程度にとどまる。
日本人の食物繊維の平均摂取量は1日14グラム前後で、目標量には男性で7グラム、女性で4グラム程度不足しているとされる。「新福1号」を炊飯すると、茶わん1杯(150グラム)につき食物繊維が2グラム含まれる計算。同農試は「玄米より炊飯しやすく、食べやすい」と説明する。
日本育種学会が23~25日に帯広畜産大学で開く秋季大会で発表する。品種登録には数年かかる見通し。
同県は生産地を県内に限定しない考えだ。品種としてそのまま利用するか、別の品種と交配させて収量や食味を向上させるかどうかは未定とする。
水稲「新福1号」を育成 食物繊維コシの3倍 福井県 - 日本農業新聞
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