炭水化物の一種である食物繊維は体にとって重要な栄養素の1つ。ほとんどの人が食物繊維を十分に摂取できていないという事実は、けっこう深刻な問題だ。自分の食生活を改めて見直してみては?
食物繊維の推奨摂取量とは?
医学誌『ザ・ランセット』に掲載された2019年のメタ分析によると、食物繊維の摂取量がもっとも多い人は、摂取量がもっとも少ない人と比較して、心臓病による死亡リスクが30%、脳卒中の発生率が22%、2型糖尿病と結腸直腸の発生率が16%低いことが判明した。 食物繊維の1日あたりの推奨摂取量は、出生時に女性と認定された成人の場合は25g、出生時に男性と認定された成人の場合は38g。けれど、研究の共著者の1人であるアンドリュー・レイノルズ博士いわく、ほとんどのアメリカ人が1日につき20g以下しか摂取できていないのだそう。 「これはおもに、ファストフードや揚げ物、加工穀物、甘いソーダなど、欧米スタイルの食生活が原因です」と、登録栄養士のナタリー・リッツォさんは語っている。 食物繊維が十分に摂れていないと、便秘、不規則な排便、コレステロールと血糖値の上昇、さらに結腸直腸がんのリスクが上昇する恐れがあります、と忠告するリッツォさん。実際、医学誌『アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション』で発表された研究では、食物繊維を大量に摂取する人は、結腸直腸がんと結腸がんのリスクが低いことが分かったという。 血液検査で数値が測定できるビタミンDとちがって、食物繊維が足りているかどうかを血液検査で判定することはできないけれど、食物繊維不足を示す体のサインとそれを克服する方法を専門家に教えてもらった。
1. 便秘、または膨満感がある
基本的に便秘かどうかは、人によって判断が異なるもの。アメリカ国立医学図書館によると、排便回数が1週間に3回以下の場合は便秘と診断される。しかし、毎日排便していなくても正常の範囲内である可能性がありますと、リッツォさんは指摘している。 便秘中の排便は普段よりも出にくくて大変。そのうえ、便自体が物理的に硬く乾燥していることもある。 また栄養指導を行う「ライズアップ・ニュートリション」のオーナーで、スポーツ栄養士のリンゼイ・コーテスさんいわく、食物繊維を十分に摂取していない(または食物繊維を摂りすぎている)場合、膨満感を引き起こす可能性があるのだそう。 便秘や膨満感の症状がある場合、食物過敏症をテストする前に食物繊維の摂取量を見直すことが重要です、とコーテスさんは強調している。
その症状、食物繊維の不足かも? 4つのサインと解消方法(ELLE DIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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