リコピンはトマトやニンジン、スイカなどに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分。研究グループは卵アレルギーのマウスに、リコピンの粉末を0・1%含んだ餌を1日3~5グラム、4週間与えた。その結果、アレルギー症状を弱くする機能を持つ細胞が大腸の粘膜内で増加。一方、アレルギーの発症時に増える物質の発生量が少なく、症状が軽減された。
研究成果は11月に海外の科学雑誌に掲載された。十文字学園女子大学の後田ちひろ助手は「まだ動物実験の段階だが、人のアレルギーの予防や治療、自己免疫疾患に対する安全な治療につながる可能性がある」と話す。
研究チームは今後、アレルギー抑制の詳細な仕組みや、人への応用の可能性などを調べる。リコピンは抗酸化力が高い成分として知られ、血中の善玉コレステロールを増やす働きや、紫外線からの肌の保護を助ける機能などを売りにした商品が機能性表示食品として届け出されている。
リコピンに新機能 食物アレルギー抑制 十文字学園女子大学など研究 - 日本農業新聞
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