アーモンドミルク市場の9割強のシェアを握る江崎グリコの「アーモンド効果」は好調を維持し、直近では9月14日に放映されたTV番組「林修の今でしょ!講座」(テレビ朝日系)で需要が急増しバカ売れ状態となっている。 「アーモンド効果」は14年の発売開始から右肩上がりで成長し前期(12月期)は9%増で着地。その牽引役となったのは1Lの大容量タイプで40%程度伸長し、中でもプレーンタイプの「砂糖不使用」が絶好調となった。 発売開始当初は200mlの構成比が圧倒的に高かったが、定着化に伴い大容量へのシフトが進み現在では1Lが約半分を占めるまでに拡大している。 ユーザーの動向としては、従来は200mlでトライアルしてから1Lに移行する動きがほとんどだったが、ここ最近になって1Lからのトライアルも見られるようになったという。
1Lが選ばれる理由について、江崎グリコの伊吹亮一健康事業マーケティング部ブランドマネジャーは「購入者のうち約48%が“配偶者・パートナーも飲用”、約24%が“子どもも飲用”と回答し、特にお子様には、豊富な栄養素よりも、おいしさが一番のポイントとなっている」と説明する。 メイン購買層は女性で7割弱を占めるが、家庭の冷蔵庫にストックされる機会が増えたことで男性を新たに獲得するなどユーザーにも広がりをみせている。 「男性のお客様は一度気に入られると飲み続けて下さる傾向があり1人あたりの購入金額も高い。カラダに気遣いコーヒー替わりに飲まれたり、お腹がゆるくならないということで乳糖不耐症の方から支持されているのが要因だと考えている」との見方を示す。 アイテム別では「砂糖不使用」が1L・200mlともに伸び盛りとなっている。 この要因については「コロナ禍の外出自粛での健康維持ということで支持されている。家庭で過ごす時間が増えたことで自分の体型をより意識するようになり、活動量や運動量が減る中で、なるべく糖分を摂りたくないと考えている人が増えている」と分析する。 今期1-9月も「砂糖不使用」の1Lが約50%増と牽引しブランド全体では約20%増と好調を維持。その上で、前述のTV番組効果によって需要が急増した。 「そもそも市場全体も活性化しており、その勢いがTV番組で加速した。14日からの一週間で出荷は全アイテムが満遍なく大幅増となった。伸び率は1Lが約2.5倍であるのに対し、200mlが約3倍で買い回りが起き、全体としてトライアルも増えていると推測している」と述べる。 このように想定外の恩恵にあずかりつつ、秋冬商戦に向けては味・おいしさの理解促進や飲用シーンのさらなる拡大に取り組む。 味・おいしさの理解促進の施策としては、松島花さんを起用したTVCMを9月から11月にかけて放映していく。 飲用シーンとしては朝食に着目。 「習慣化では朝が一番継続飲用を促せる」との考えの下、ケロッグのグラノラ商品とコラボや朝食用ランチョンマットのプレゼント企画を実施している。
冬場は、夏から行われている「ブレンディ」(味の素AGF社)のコーヒーとのコラボに続いて「バンホーテン ミルクココア」(片岡物産)「辻利 抹茶ミルク」(同)2品とのコラボを10月から実施する。 これにより習慣化を促進していくほか、料理などひと手間かけた提案ではなく、簡単な組み合わせを楽しめるようにしてトライアル獲得も狙う。 また「バンホーテン」「辻利」ブランドを活用することで認知拡大や話題拡散効果にも期待をよせる。
コロナ禍の健康維持でグリコの「アーモンド効果」がバカ売れ おいしくたっぷりとビタミンEや食物繊維など摂取できユーザーにも広がり(食品新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment