猫がかかりやすい病気の事は、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの「気になりながら聞けずにいた疑問」について重本先生が回答! 今回は「食物アレルギー」の検査は? 療法食の与え方は? といった疑問を取り上げます。
食べ物に含まれる成分に反応し、皮膚や消化器などに症状が出る
食物アレルギーとは、食べ物に含まれる成分に過剰に反応することです。おもに肉・魚などのたんぱく質や、米・小麦などの炭水化物を、体が有害な異物とみなして起こります。成猫になるまで症状が見られなくても、フードで繰り返し同じ成分をとるうちに、突然アレルギー症状が出ることも少なくありません。 症状は、皮膚のかゆみなどが多く、顔や首を中心に、ほかの部位に出ることもあります。また、下痢など消化器に症状が出やすいのも特徴。猫によって、皮膚と消化器の両方に出る場合と、片方しか出ない場合があります。治療には、まずはアレルギー専用の療法食を与えて、症状が改善されるか様子を見るのが一般的です。 【食物アレルギーのおもな初期症状は? 】 ・皮膚が赤くなる、発疹ができる ・皮膚をなめる、引っかくなどしてかゆがる ・下痢をする、血便が出る
飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」①
『耳の内側と目の上が赤く腫れ、ほぼ同時期に下痢もするように。あわてて動物病院で診てもらうと食物アレルギーでした。治療の一環として療法食に切り替えましたが、症状が改善されたら一般のフードを与えても大丈夫ですか? 』 ――神奈川県 S・Tさん/メイちゃん(メス・3才) ※食物アレルギーと診断されたのは2才当時。
再発の可能性が高いため、 療法食を続けることをお勧めします
動物病院では食物アレルギーと診断した猫に、アレルゲン(アレルギーの起因物質)になりやすい材料を除いた療法食を処方します。まず、ある1種類の療法食だけを数週間与えて、症状が改善されるか観察。改善された場合はその療法食を続けて、改善されなかった場合は別の療法食を試し、症状が出ないものを探します。 メイちゃんも療法食で経過観察しているようですが、この方法で完全に症状が出なくなるケースもあります。しかし、アレルギーは体質なので、症状が改善されたからといって、一般のフードに戻すことは難しいもの。再発の可能性が充分にあるため、一度食物アレルギーと診断されたら療法食を続けることになるでしょう。
愛猫に「かゆみ」や「下痢」症状があれば要注意! 猫の「食物アレルギー」にまつわる飼い主さんの疑問|獣医師が解説します!(ねこのきもち WEB MAGAZINE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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