帝人は、ヘルスケアとマテリアル分野の研究で培った技術や経験を生かし、機能性食品素材事業を展開している。そのひとつである「イヌリア」は、チコリの根から抽出した植物由来の水溶性食物繊維「イヌリン」の帝人による商標で、帝人のパウダー状の機能性表示食品「発酵するナチュラルイヌリン」にも使用されている。
※「発酵するナチュラルイヌリン」の届出表示は「本品にはイヌリンが含まれます。イヌリンは、腸内のビフィズス菌による発酵・増殖に利用され、腸内フローラが良好になることで、便秘傾向者において排便回数・排便量を増やし、お腹の調子を整えることが報告されています」。
帝人「発酵するナチュラルイヌリン」
一方、日本サブウェイは新しい形の健康的なサンドイッチ開発を目指し、腸活分野の研究をしていた際に帝人の「イヌリア」を知った。ドレッシングにすることでサンドイッチに活用できるのではと考え、機能性食品で新しい用途を模索していた帝人と目的が合致し、今回の取り組みに至ったという。
サブウェイで販売する「腸活サンド チキンandチーズ」は、善玉菌とその餌になる食物繊維を一緒に摂取する「シンバイオティクス」の考えに基づいて開発。帝人の水溶性食物繊維「イヌリア」を活用した「青しそノンオイルドレッシング」に、善玉菌を含むオランダ産ゴーダチーズ100%のスライスチーズをあわせ、鶏むね肉のローストチキン、野菜とともに、小麦胚芽を配合したハニーオーツのパンで挟んでいる。
一食あたりの食物繊維量は6.6g(野菜を「おすすめ」で仕上げた場合)。セットで「高原トマトと6種野菜のミネストローネ」(セット税込850円)を組み合わせると合計11.4gになり、一食で1日の食物繊維摂取量の2分の1を摂ることができるという。
今回開発した、帝人の「イヌリア」を使用した「青しそノンオイルドレッシング」は、一食あたりの食物繊維量2.7g。他のサンドイッチにも使用可能なため、自分好みにカスタマイズして、さまざまなサンドイッチで楽しむことができる。
日本サブウェイは、「腸活サンド チキンandチーズ」販売を通じて、手軽に「腸活」を実践できる新たな選択肢を提供し、外食や中食でも健康的な食生活を志向する消費者のニーズに応えていく意向だ。
サブウェイ×帝人「腸活サンド チキンandチーズ」発売、水溶性食物繊維「イヌリア」使用“腸活はサンドで。” - 食品産業新聞社
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