伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。 訪問先で、「病院から処方される、甘い栄養剤が飲みにくい」、というお話を伺うことは少なくありません。病気などで体重や栄養状態が低下してきたときや、術後など、うまく食事が取れない場合に、医師が処方する1~1.6kcal/mlの栄養剤は、人によっては甘さや、少しくせを、感じることがあります。 「体にいいから飲まなきゃならないことは、わかっているんだけど」と頑張って口にしている方もいらっしゃいます。そのような場合には、普段使用している食材でできる飲み物をご紹介することがあり、今回のレシピもそのひとつです。このレシピに使用している材料は手軽に購入できるものですが、エネルギー源になるだけでなく、意外にもたんぱく質や食物繊維、亜鉛や鉄分を含むものばかりです。 しかし、栄養剤よりもこちらが良いとすすめることはありません。まずは、ご本人が栄養剤を飲もうと努力しているという姿勢を認めたうえで、「時々は、こちらの飲み物もいかがですか?」とおすすめしています。 在宅訪問栄養指導で心掛けていることは、「まず、本人の生活を受容すること」。これが食の信頼関係を築く一歩になると感じています。
[作り方]
(1) ココアとこしあんに、20cc程度の豆乳を加えて、よく練り混ぜる。 (2) (1)に、ふんわりとラップをかけ、電子レンジの500Wで約20~30秒、ふつふつとするまで加熱する。 (3) 電子レンジから取り出してかき混ぜ、そこに豆乳(120cc)を少しずつ混ぜながら加える。 (4) 再びラップをし、電子レンジ(500W)で約1分半温める。お好みで温かいうちにマシュマロをのせる。ホットでもアイスでもおいしく召し上がれます。 ※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
伊藤清世(いとう きよ)
在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー 委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。
豆乳あんココア…エネルギーとともに、たんぱく質や食物繊維、ミネラルも(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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