海洋資源の保護につなげようと、マグロの刺身をこんにゃく粉などを使って再現した商品が開発され、24日、業界向けの試食会が開かれました。
マグロの刺身を再現した商品は大手食品メーカーの「日本ハム」が開発したもので、こんにゃく粉や食物繊維などで作っています。
およそ半年かけて、調合の割合を試行錯誤しながらマグロの風味や食感に近づけたということで、見た目は赤身に近く、通常の刺身と同じようにしょうゆにつけたり、すしネタとして使えるようになっています。
会社では、国内で消費量の多いマグロで「代替食品」を開発することで海洋資源の保護につなげたい考えで、ことし4月から業務用として販売することにしています。
会社ではこのほかにも、▽豆乳やキノコの成分などを使って豚骨の風味やコクを再現したラーメンのスープや、▽大豆ミートを使ったプルコギ風サンドを開発していて、2030年度までに植物由来の「代替食品」の売り上げを100億円に伸ばしたいとしています。
日本ハムの長田昌之マーケティング部長は、「今後、世界的に人口が増加する中で、選択肢を増やしていくことで、食の多様性に応えていきたい」と話していました。
調査会社の「富士経済」によりますと、「代替食品」の研究開発は食品メーカー各社で進められていて、その市場は世界で2030年にはおととしと比べておよそ4倍の6兆5000億円に増加することが予測されるということです。
こんにゃく粉などで“マグロの刺身”再現 メーカーが商品開発|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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