食物蛋白誘発胃腸炎は、IgE抗体を介さない食物アレルギーで、多くは新生児・乳児期に発症し原因食物を食べると嘔吐や下痢を引き起こします。重症例では脱水や循環血液量減少性ショックに至ることもあり、生命に危険が及ぶ場合もあります。本疾患は日本のみならず世界的に増加していますが、日本での社会的認知度は高くなく、保護者、子どもに接する方々、医療従事者などの理解は進んでいません。さらに、IgE抗体を介した即時型食物アレルギーのアクションプランは国内でも広く使用されていますが、食物蛋白誘発胃腸炎のアクションプランは作成されておらず、開発が求められていました。
発表論文情報
題名:Development of an Action Plan for Acute Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome in Japan
著者:クラム由理1, 佐藤未織1, 山本貴和子1, 豊國賢治1, 植松悟子2, 工藤孝広3,山田佳之4, 大塚宜一3, 松本健治5, 新井勝大6,
福家辰樹1, 野村伊知郎1, 大矢幸弘1
所属:
1 国立成育医療研究センターアレルギーセンター
2 国立成育医療研究センター救急診療部
3 順天堂大学小児科
4 東海大学医学部総合診療学系小児科学
5 国立成育医療研究センター免疫アレルギー・感染研究部
6 国立成育医療研究センター消化器科
掲載誌:World Allergy Organization Journal
日本初・消化管アレルギー嘔吐タイプのアクションプランを作成 ~原因 ... - 国立成育医療研究センター
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