漢方医学や自然療法、食事療法などに精通しているイシハラクリニック副院長で医師の石原新菜さんも、あずきの健康効果に注目し、兼ねてから食事に取り入れているといいます。 そこで、あずきの魅力や『血圧・血糖値を下げる!やせる!煮あずきパワー』(宝島社)に掲載の「煮あずき」レシピを紹介します。
あずきは抗酸化作用や腸活など健康効果が抜群な食材
石原さんによると、あずきはかつて薬という位置付けにあったそうです。中国や日本では、太陽・火・血など、生命を象徴する色とされていた、赤色をしているあずき。食べることで邪気を払い、身を守る食材として徐々に特別な食材として生活に浸透していったといいます。また、漢方では、赤小豆(せきしょうず)と呼ばれていて解毒、排膿、利尿作用のある食材とされているそうです。 「現在では、がん予防、血圧を下げる、血糖値を下げる、悪玉コレステロールを減らす、老化予防、更年期障害、骨粗しょう症予防などの健康効果、発毛効果、美肌効果、ダイエット、便秘解消といった美容効果など、万人にうれしい効果が期待できることが明らかになってきています」(石原さん・以下同)。 そんなさまざまな効果につながるあずきの栄養素にはどんなものがあるのでしょうか。 ◆強い抗酸化作用のあるアントシアニン、サポニン 「あずきの色であるアントシアニンや苦味成分のサポニンには、強い抗酸化作用があり、老化やさまざまな病気の原因となる活性酸素を除去してくれます」 これらの成分は生活習慣病の予防・改善に効果的で、毛細血管を広げて血流をよくするので、冷え性が改善されたり、高血圧や血栓症の予防にもいいそうです。さらにサポニンは血糖値をコントロールしたり、脂肪の蓄積による肥満がセーブできたり、界面活性作用による便通のサポートも期待できたりと、メリットがたくさんあります。 ◆食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる 食物繊維は、腸内で善玉菌が繁殖するのを活性化させる効果や、便のかさを増やすことで便秘の解消が期待できる栄養素。 「肉を消化するためにはたくさんの消化液が必要です。その消化液の1つが胆汁酸です。胆汁酸は腸内細菌によって二次胆汁酸に変化しますが、これには発がん性があるので、便秘で長時間、腸に留めてしまうと大腸がんの原因になると言われています」 さらに、便秘が解消することで肌荒れなどの原因となる体内の老廃物を排出することができるので、きれいな腸を保つことは美容面でも有効なのだそうです。 ◆健康効果の高いあずきを食事に取り入れて そんな健康効果の高いあずきを、手軽に普段の食事に取り入れることができるのが「煮あずき」です。そこで、レシピを参考に作り置きして活用してみてください。
和のスーパーフード!あずきの健康パワーを医師が解説|作り置きできる「煮あずき」レシピも(8760 by postseven) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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